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台北の街角

台湾の現地企業で働きながら、たまに中日翻訳などをやっています。台北に来て16年くらい。
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勉強になりました

先日、あるテレビ番組の映像翻訳を引き受けた。
取材対象が話す中国語の部分を日本語に翻訳するというものだ。
あくまで内容把握が目的ということなので、字幕翻訳のような字数制限とかはなく、そのまま訳せばよいとのこと。

但し、納期がけっこう急だ。
昼間の時間が使えないので、まずは知り合いのフリー翻訳者に書き起こしを頼んでおいた。
そのあと、いざ日本語に翻訳という段階になり、これがけっこう曲者であることに気付いた。
取材対象の人は、まさに流れるがごとく、はきはきとインタビューに答えている。
最初に映像を見たときは、さすが営業担当の人は頭の回転が速いなぁ、とか思っていた。
しかしいざ翻訳する段階になると、答えになっていない箇所がけっこうあるのだ。
話しているうちに、前後関係で矛盾が出てたりとか。
もちろん、翻訳する場合はそのまま訳すのだけれど、まるきりそのまま訳していたら、訳文を見る人が「???」になってしまうし、更には訳者の能力をも疑われかねない。
なので、「直訳するとこうなりますが、たぶんXXXの意味でおっしゃっていると推測します」みたいな訳注を入れておいた。

なんとか一通り訳し終わってから、映像を最初から通しで見てみた。

実は、そのインタビューでは間に通訳者が入っている。
事前の指示でも日本語部分は跳ばして、中国語部分を訳すように言われていたし、
通訳内容に引張られてはいけないと思い、最初は通訳部分は無視していた。
翻訳したあとで、その通訳部分も含めて見てみると、あらためてプロの通訳者はすごいなと感心してしまった。
けっこう論理が飛躍していた発言内容を、見事に整理しなおして通訳しているのだ。しかも一瞬の間に。

こちらは訳注を入れるのにも、どう表現すればいいのだろうと四苦八苦してたのというのに。
とても勉強になった案件でした。


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