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台北の街角

台湾の現地企業で働きながら、たまに中日翻訳などをやっています。台北に来て16年くらい。
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ボカとジンコウ

日本人にとってはあたりまえの発音が、
外国人の耳では聞き取りにくい場合があるようだ。




以前、台湾の日中通訳者の方が、こうおっしゃっていた。
「先日、ある学会の通訳に行ったら、講演者の先生がしきりに『ボカ、ボカ』って言うんだよ。最初は何を意味しているのか分からなくて」
私は少し考えて、「もしかして、『僕は』のことですか?」
「そう、そう、まさに『僕は』だったの!」

昨日、日系企業に勤める女の子と話をしていたら、
テーブルの上に置いてあったタンブラーが目に入った。
表面が擦れて、模様のようになっていたので、
「使ってるうちにこうなったの?」
と聞いたら
「はい、そうです」
との返事のあと、少し間を置いて
「あの、『ジンコウ』って何ですか?」
「え?」
「さっき、ジンコウって...」
私は少し考えた。さっき、何を言ったんだ?
「使ってるうちに、こうなったの?」
「使ってるうちん、こうなったの?」
「使ってるうジンコウなったの?」
うん、たぶん無意識に訛りが入り、「うちに」を「うちん」と発音したので、
相手が聞き取れなかったのだろう。

日本人なら、多少聞き取れなくても話の流れから「僕は」「使ってるうちに」と
意味を汲み取るのだろうけれど、非母国語者なら、やはり音にしばられてしまうのだろう。
まあ、ぼヵぁ中国語の聞き取りはもっと下手なので人のことは言えないのだけれど。

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